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演劇さんとわたし

 

『ペタルとフーガル』初日まであと2日となりました。

いよいよです。

 

DSC_0061

 

化粧品というのはどうして、なくなるときはあれもこれも一気になくなるもんなんでしょうか。

早くから先手を打って、お金に余裕があるうちにコツコツ買い足しておけばよかった。

と後悔してもあとの祭り。

 

この因果なかんじは芝居作りも同様で、本番直前にしてあれやこれやが一気に押し寄せてきております。

先手を打ったり、いい具合にペースを配分したり、できればしたいところですが、なかなかそうもいかないもので、そこがまあ面白いといえばいえるのかもしれません。

 

 

フリーという、横文字にすればなんとなく聞こえがいい身分になってから、毎公演ごとに必ず一回は

 

「どうやって役作りをしているんですか」

という質問を受けるようになりました。

 

これといったセオリーとか哲学とかは皆無なので、とりあえず毎回絶句してしまうのですが、ようやく絞り出す回答は

 

役は他人だ、と思うこと

くらいしかありません。もう他には思いつきません。引き出しのなさに愕然です。

 

他には何もないだけに、これだけは強く強く胆に銘じることから始めます。

 

台本を読んだらまず、所作から喋り方から、はては姿かたちまで全く自分とは違う赤の他人のイメージが浮かんでくるので、稽古ではいかにその人物像に自分を近づけることができるか、という作業に終始してしまいます。

 

姿かたちという点では、最終的には身の丈に合わせざるを得ません。

必要とあらばダイエットにも励みますが、どんなに励んだところで佐々木希ちゃんにはなれないわけですからね。そこは決して勘違いしないよう、自らを律します。

 

そうやって自分からなるべく遠いところに設定した自分の役から、つかず離れずの微妙な距離感を保ちつつ稽古を進めていくと、本番間近になって突然、ぐん!と音を立てて一気に距離が詰まってくることがあります。というか、そんな気がしてくることがあります。

 

 

これはもう、ほとんど、恐怖です。

 

だって、気のせいかもしれないからです。

 

一回くらいサシで呑んだからって、一晩くらいベッドを共にしたからって、もう彼女ヅラかよ、チョーシに乗るなよこのアマめ。

 

と口汚く罵られたら、もう立ち直る気力も湧かないからです。

 

 

現在、その恐怖と闘っております。

あと2日で、見事本妻の座を射止めることができるのか、あるいは二号さん三号さん止まりで終わることになってしまうのか、駆け引きはぎりぎりまで続きます。

おそらく、初日があけても続きます。

 

 

演劇とは、ごっこ遊びだ。

と、今は亡きある演出家が、ことあるごとに言っていたのを思い出します。

 

こどもが大好きな戦隊ヒーローやアニメのキャラクターを真似するときのような無邪気さとがむしゃらさで、変身プレイを楽しめばいいのだ、ということなんだそうです。

 

その境地に至るには私はあまりにも不純なオトナで、変身プレイが思い余って変態プレイになりやしないかとひやひやどきんちょですが、まあそんなこもごもはともかくとして、お客様あっての演劇公演です、ぜひ観にいらしてください。

 

 

ムリヤリ宣伝に持って行った感は否めませんが、チケットお申し込みフォーム(岩崎純子専用)はこちらです。

どうぞよろしくお願いいたします。




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